🔍  楽しく読む日本の神話−3 (イザナギ&イザナミ)


『神様の話』の続きを聞きたいって?

昨日はどこまで話したんだったね?


  【あらすじ】
・ 宇宙は混沌とした《渦》だった ・ 高天原に三柱の神(造化三神)が生まれた ・ 続いて、二柱の神(ここまでが別天津神ことあまつかみ)が生まれた ・ 次に、五組十柱の神々(神世七代かみのよななよ)が生まれた ・ イザナギ&イザナミの神様が伝説の島を作った
なら今回は、そのイザナギ&イザナミ様の大活躍されるお話だよ。   ・    ・ 

🔍  古事記いにしえのことがらのしるし 上巻かみつまき−3 (イザナギ&イザナミ)

『古事記』上巻(イザナギ&イザナミ) 「従正五位上」官位 太 安万侶おおの やすまろ (奈良時代)


最初に高天原に現れた「先輩の神様」たちはね、二人の神様、イザナギ&イザナミをこの世界に遣わせて、こう言ったのさ。 「あんたら二人が中心になって、国土をしっかり固めて、国をきちんと整えなはれ」 アタイらが今いるこの土地ってのはさ、『播磨国はりまこく(兵庫県)って言うんだけどさ、今から話すのは、この地域に伝わる伝説さ。   ・    ・  天の神様は、この二人に国を整えるように命じたときに、まず「天の沼矛あめのぬぼこ」ってのを与えてな。 二人は、この矛で海をかき混ぜた。そしたら何が起こったと思う? 矛の先からしずくの粒(塩)がどんどん積もっていって、神聖な島「おのころ島」が現れたんだってさ。 吉備児島 驚く話だろう? この島を作ったお二人は、その島をいたく気に入ってね、「天の柱」の前で神聖な誓いを立てて結婚したのさ。 そのとき唱えた言葉が 「愛上袁登古袁あいうえおとこおん(あいうえお・男・女の語源) どこかで聞いたことのある言葉だろう? その言葉の原形になったのさ。 神々様は、そのような言葉すらお作りになった。 その後、この国にはさらに多くの島々や神々が生まれたんだってさ。   ・    ・  最初に生まれた子(ヒルコ)は何らかの問題があったらしいけど、その後、彼らは正しい方法で子どもたちを生めるようになったんだよ。 それで生まれた島々はね、
淡道あわじ 伊豫いよ 隠岐おき 筑紫つくし
伊伎いき 津島つしま 佐度さど 大和やまと
吉備きび 小豆しょうど 大島おおしま
女島めしま 知夏ちか 兩児りょうじ
日本 こんなにいっぱいあるのさ。これらをまとめて「大八島」って呼んで、これが今のこの国の基礎になったのさ。 八島っていっても、ちょうど8つのことじゃないよ。 80やそとか800やおとか800万やおよろずみたいな感じで、イメージを伝える比喩さ。 さらにね、イザナギ&イザナミ様は多くの神々を生み出した。 風神、木神、山神、野神…… これら、自然界のさまざまな要素を司る神々をイザナギ&イザナミ様がお生みになったんだから、まったくスゴイ神様だよ。

NEXT初心者が楽しく読める古事記こじき入門4−(黄泉の国)






対面Session



Amazon



SNS